notasoの日記

皆さんの暇つぶしを助けるメキシコ生活の日記

今回はキューバの中でも有名な観光地「ビニャーレス」について綴る。

 

ちなみに、日本人宿として有名な"El capitolio house"、通称「ホアキナのカサ」では

ビニャーレス行きのタクシーが予約できる。

5人までで120CUCなので、人数が集まれがかなりお得にビニャーレスを観光することができる。

(バスツアーだと一人67CUC程度)

ただし、ランチ代金が含まれていないので15CUCは余分に見ておいた方がいいと思う。

 

本題のビニャーレスだが、ハバナからは2時間で着くというのが定説らしいのだが、

2時間半は見ておいた方がいいと思う。

結構遠かった。

さらに、行きのタクシーでは音楽などは皆無だった。クソ暇。

正直言って音楽も何もないタクシーは地獄だ。

そして僕は宿で出会った日本人二人と合計3人で行ったのだが、

スペイン語を話せるのは僕一人。全行程の通訳をさせられ、しかもお互いよく知らないのでとにかく沈黙がキツかった。

(一日中通訳したのにその二人からは「ありがとう」の一言もなかったので二度と彼らのために通訳をすることはなかった。)

 

2時間半程度でビニャーレスに到着。

ビニャーレスは自然が有名な場所と聞いていたが、その評判に間違いはなかった。

社会主義国ならではというのだろうか、観光地化も進み切っておらず、

2020年現在でも多くの自然が残っていた。

最初に向かったのは"Mirador"と呼ばれるビニャーレスを一望できるという展望台。

 

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ビニャーレス渓谷

これは"Mirador"からの景色ではないんでけれども。

(なぜかGoproから画像が落とせないのでこれで勘弁)

ただ、"Mirador"からの景色は絶景だった。ぜひ一度は言ってみて欲しい。

しかし、展望台のトイレを使おうとしたら入り口にただ座っているだけのおばちゃんに

『1CUC払え』みたいなことを言われた。

適当に「今財布ないから後で持ってくる」って言えばなんとかなる。

僕はそうした。

 

次の目的地は"Cueva del Indio"。

ここは鍾乳洞洞窟で、ツアー代金以外に入場料として5CUCを支払った。

"Mirador"からは20分ほどだった。

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外から見た洞窟

こんな感じでボートで中に入って鍾乳洞を見るツアーだった。

これはめちゃくちゃ良かった。鍾乳洞だけじゃなく、そもそも洞窟の中が半端なかった。

ツアー自体は30分ほどなのだけれど、内容は実に濃かった気がする。

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洞窟の中から見た出口

写真じゃ伝わらない雄大な自然だった。

中も寒いわけではなくて、とにかく湿気がすごかった。

ちなみにツアーのおじさん曰く、鍾乳洞1センチができるまでに100年かかるらしい。


"Cueva del Indio"の次はランチを食べに行った。

このランチがとんでもなくストレスの溜まる食事だった。

 

タクシーの兄ちゃんにおすすめの店に連れて行ってもらい、4人で食事をとることに。

(僕、日本人二人、タクシー運転手)

コース形式のレストランで、10CUC一律の料理から自分の好きなメインプレートを

選ぶという感じだった。

僕は店のお勧めという「バーベキューチキン」を注文、その他各々気になったメニューを注文した。

 

一通り食べ終えるとタクシー運転手が『俺トイレ行ってくる 』と言って席を立ち、

15分ほど帰ってこなかった。

この時点で嫌な予感が少ししたので、3人で話し合って

「彼が帰ってくるまで会計はしない」ということに。

 

その後タクシー運転手が戻ってくると、第一声が『会計終わった?』だった。

嫌な予感が的中した。こいつは僕らに全ての代金を払わせるつもりだ。

別に僕にとっては一人3CUCほどなので別に良かったのだが、

一緒にツアーをしていた日本人の女の子は激怒。

『なんで私たちが奢らなくてはならないのかスペイン語で聞いて』と言われた。

 

考えてみて欲しい。

スペイン語話者は僕だけなので、

タクシーの中での運転手との会話のほぼ100%を僕が行うのだ。

つまり、ここでお金の話を彼としてしまえば、ここから先のタクシーの車内は

僕だけが彼と気まずい空気を味わうことになるのだ。

通訳だけでなく汚れ仕事をするのは流石に嫌だったので、テキトーに翻訳した感じで

「彼はチップとしてランチを奢って欲しいらしいよ」

とありもしないテキトーな作り話でなんとかやり切った。

 

聞きたいことがあるなら

自分で勉強をして自分で質問をしようね。

 

超ストレスフルなランチを終えた僕たちは次の目的地のタバコ農園に向かうことに。

しかし、ここでもまためんどくさいことに巻き込まれた。

タバコ農園への道中、なぜか警察に車を止められた。

慌てて書類を持ってタクシーから降りた運転手は、何やら警察と揉めている。

10分ほど揉めたのちに車に戻ってきた彼は、僕たちになんの説明もなくなぜか

最寄りの警察署へ。

 

その道中でも先ほど激怒していた女の子はぶつぶつ文句を言っていたが、

僕はガン無視していた。

(時間がもったいないだの返金してくれんのかだの)

 

そうして警察署の駐車場に放置されること20分。

彼はすごく不機嫌になって帰ってきた。

後から詳しく聞いたところ、彼は

ハバナ市内でのタクシー免許は持っているが市外の免許は持っていなかった」

らしい。

 

とんでもない事実をハバナから2時間半離れたところで初めて知ったわけだが、

『タクシーのステッカーを外せば大丈夫』

みたいなわけのわからないトンデモ理論でタクシーの運転を続けてくれた。

(当たり前だけど)

 

そうしててんやわんや会った後に、30分ほどでタバコ農園に到着。

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タバコ農園

この葉っぱ全てがタバコだというから驚きだった。

苗一本につき葉巻が5~6本作れるのだそう。

ここが一番興味深い場所だった。キューバの葉巻産業は世界でも有名。

中でも"COHIBA"はFidel Castroキューバの主要産業として立ち上げたブランドだから、味も間違いない。

ここで聞いた驚いたことが2点あった。

 

まず一つ目が葉巻の中身の葉っぱはほとんど変わらないということ。

この農園で作られるタバコの葉は主に"COHIBA"になるそうだが、

そのほかにも"Montecristo"というブランドにもなるんだとか。

要はサイズによって値段が変わっている場合がほとんどらしい。

 

二つ目はこれらの葉の90%が国に売られ、残り10%は個人で消費するということ。

こんなバカでかい農場の10%を個人で消費するってことは、

おそらく農場のおっちゃんの肺はドス黒いんだろう。宇宙より黒い。

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乾燥中のタバコの葉

ちなみに、農場のおっちゃんが葉巻を巻く工程を実演して見せてくれる。

原理はジョイント手巻きタバコと一緒だった。

 

タバコ農園を一通り見た僕たちは次に"Prehistoria"という壁画を見に行った。

ただこの壁画、Googleの画像で見るよりもずっとしょぼい。

というか、自然を見にきたのに人間が作ったものを見てどうするんだっていうね。

しかも歴史もそんなになくて、結構最近作られたものらしい。

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Prehistoriaの壁画

こんな感じ。う〜ん...で終わった。滞在も5分。

これでツアーの全行程が終わった。最後にこれじゃない方がいいと思う。

なんなら一番最初に行くか、行かないで他の場所に足を伸ばした方がいい。

 

ここから帰りも2時間半かけてハバナへ。

長い旅だった。

トリニダーとかバラデロとかと並ぶくらい有名な場所だけれど、

個人的にはここが一番いいと思った。

今時あまり見ないタイプの生活を送っている場所でもあると思うので、

時間がある人にはおすすめのできる場所だと思う。