ハバナ 滞在 弐
今回はハバナの意外な魅力について書いていこうと思う。
まず、ハバナの物価が安いことは以前にも言及したが、
中でも特に「安い」と感じたものについて今回は書いていく。
まずはじめに、郵送である。
『そんなものが安くても意味がない』と思う人は多いと思う。
けれど、ハバナには実はメキシコのカンクンから1時間30分ほどで
訪れることが可能なのだ。
つまり、メキシコで買ったお土産やハバナで買ったお土産を郵送することで、
帰りの飛行機までの道のりを快適にすることが可能なのだ。
(帰りの飛行機までの道のりを快適にすることには大きな意味がある)
気になる郵送の値段、なんと1キロ当たり1CUC。
つまり、10キロ送っても日本円で1,000円ちょい。
これは驚きの安さで、多分世界で一番安いと思う。
郵送にはダンボールとガムテープが必要なのだが、段ボールに関しては
キューバでも余裕で手に入る。
街中で適当に人が集まっている市場やレストランのような場所に行き、
「Tienes una caja?」と尋ねれば大抵無料でもらえる。ゴミだし。
ちなみに僕は
でゲットした。
しかし、ガムテープがないと元も子もない。
日本から持ち込むかメキシコから持ち込む方が良いと思う。
おそらくキューバで手に入れるのはほぼ不可能。
材料を揃えて荷物を段ボールに詰めたら
にバスで向かうのがおすすめ。
タクシーでも5ドルくらいなのだけれど、僕はケチ倹約家なのでバスで向かった。
驚きのバス代、2円。
P12という番号のバスに乗って革命広場が近づいてきたら降りるのがおすすめ。
僕は降車駅を間違えて30分くらい歩いた。
あとは窓口(11番)に行って日本に送りたいと言えば大丈夫。
ただし、この時送り元の住所が必要になるのでしっかりとホテルの住所を聞いていくことがおすすめ。
あとは名前と住所を書いておしまい。本当に簡単だった。
ちなみに、現地通貨であるCUPが必要になるのだが、窓口のすぐ横に銀行が併設されて
いるため、予め換金して持っていく必要はない。
次に、ちょこっと記述したが、バス代がめちゃくちゃ安いのもキューバの良さだった。
空港から旧市街までも2円。
安過ぎて申し訳なくなってしまうほどだ。
しかし、バスを利用する場合は基本的に現地通貨いがい受け付けてもらえない。
(受け付けてもらえても損をする可能性が高い)
そもそも、現地通貨CUPと旅行客向けのCUCでは大きな差があるのだ。
1CUC=約25CUPなので、現地通貨の価値は1ドルの25分の一の価値しかないのだ。
そのため、10CUCをCUPに変えてしまうと高確率で使い切ることができない。
(滞在日数によるが)
なので、荷物を送る場合以外は5CUC程度を帰るのがちょうどいいと思う。
ちなみに、有名なキューバの革命家"Che Guevara"の紙幣は30CUP札なのだが、
多くの銀行で品薄状態が続いているため、欲しいのであれば事前に銀行職員に
尋ねることをお勧めする。
ざっとハバナの物価の安さについて書いてきたが、残念なことにこういった情報を
100%駆使して安くハバナに滞在することは非常に難しい。
理由として、そもそもCUPを使えるお店を見つけることが難しい。
社会主義をよく表している面と言ってもいいのかもしれないが、
多くのローカルレストランや市場は非常に早い時間に閉店する。(概ね17:00)
そのため、夕食などは結局CUC支払いしかしていないところに行くしかない。
また、ローカルレストランでも空いているところがあるが、
雰囲気で入れないとわかる。
理由として、とにかくガラが悪い。
別に何もしてこないのだが、おそらくぼったくられる。(現地友人情報)
ぼったくりを回避する方法は事前に値段を聞いてから注文するくらいしかできない上に、そんなリスクを冒してまで安く抑える必要もないと思う。
世界一周中の日本人に多いのだが、旅行の趣旨がとにかく訪問都市数を増やすというふうになってしまっている。
別に安くいろんなところに行くのも良いと思うのだが、ことキューバにおいては
現地人用の通貨としてCUPが使われている。
キューバ人の平均月収は約2,000円と言われていて、これがキューバが一向に
豊かな国になれない理由でもあるのだ。
社会主義のため、政府職員であろうと有名な俳優であろうと何かを買いたければ
長蛇の列に並んで買うしかない。
さらに、その長蛇の列に並んだところで買えるかどうかは在庫次第なのだ。
(この状況が深刻なのがベネズエラ)
つまり、日本人を含む観光客がローカル市場やレストランでやりたい放題やってしまうと、肝心のキューバ国民がモノを買えない状況も起こりかねないのだ。
お金をセーブすることも大切だが、我々はあくまでも旅行客であるということを念頭に置いてローカルレストランや市場でのショッピングを楽しんでほしい。