notasoの日記

皆さんの暇つぶしを助けるメキシコ生活の日記

パナマシティ滞在 壱

キューバハバナからはパナマに向かった.

パナマといえばやはりタックスヘイブン,脱税,パナマペーパーである.

(友達に聞くと皆こう答えた.)

 

そんなとにかくお金のイメージであるが.

実際に行ってみると意外とそうでもなかった.

 

僕が使った空港はパナマシティにある二つの国際空港のうちの地味な方である,

パナマパシフィコ国際空港だった.

知る人ぞ知る,スーパーマーケットよりも小さい空港である.

 

実際着いてみると本当に小さかった.

Wi-Fiがなかったために写真どころじゃなかったので写真は割愛する.)

そこからUberで宿まで向かったのだが、その決断は間違いだったのである.

ここで念を押したいのが,絶対にパナマシティUberを使うことは避けるべきであるということである.

片道$40かかった.

 

表示価格は9ドルだったために油断をしてしまった.

空港利用料から始り乗車時間でめちゃくちゃ追加料金を食らった.

絶対に使わない方がいい.

 

そんな大金をはらってしまったわけであるが,運転手のおじさんはいろんなことを教えてくれたので,まあ必要経費として諦めた.

いろいろあって宿に到着したのは夜の21時.

レセプションで手続きをしている際に,レセプションのお兄ちゃんが

「いっしょに一服しようか」と聞いてくれた.いいやつである.

 

その日はスーパーのハンバーガーで夕食を済ませ,翌日のプランニングに使ってしまった.

ちなみに,今回使った宿は一泊$10.

パナマでは通貨がドルなため全体的な物価は近くの国と比べると少し高いのである.

 

パナマ二日目はとりあえずパナマ食を食べて有名なパナマ運河をみることにした.

パナマの典型的な料理は非常に日本人好みの味である.

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パナマ

物価が高いと聞いてある程度覚悟しつつも最初は外さないためにもしっかりと観光客向けのレストランに入った.

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ジュース込みで$16.

高え.

ただやっぱり金を払っただけはあってとてもおいしかった,

写真中央の米はチャーハンのような味付けで,

その左横に写っている肉と一緒に食べると非常に美味だった.

写真右手前のスープも出汁が効いていて大変美味しかった.

他は普通.

 

その後向かったのはミラフローレス閘門.

閘門と書いて「こうもん」と読むのである.一生使うことがない漢字の一つである.

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バスで向かったのだが,このバスがまたなかなかハイテクなのである.

日本のように運転手にお金を払うのではなく,

あらかじめパスモのようなカードにチャージをし,

それを入り口のディズニーのエントランスのようなものにかざし,

乗車ができる仕組みなのだ.

 

バスに揺られること30分,乗換駅に到着.

パナマシティのバス網はかなり発達しているようで,基本的にバスを捕まえて

中心のAlbrookという駅まで行けば大抵の場所なら行けるのである.

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ここからミラフローレス行きのバスに乗り換えて20分,

ついにミラフローレス閘門に到着.

 

 

 

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ミラフローレス入り口

ここが有名なパナマ運河なのだと思うとかなり感慨深かった.

というのも,僕は結構歴史が好きで,世界史の教科書で見たことがある建物を

目の前にするとかなり興奮してしまうのである.

「人類最大の偉業」とも言われるパナマ運河,目の前にすると意外と微妙だった.

 

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パナマ運河とクルーズ船

かなりの観光地なためか,お金の匂いがしすぎてあまり好きになれなかった.

どちらかというとこの横にある施設で,パナマ運河の博物館がある.

そっちの方が断然面白かった.

 

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展示されていたコンクリ

パナマ運河が世界で初めてコンクリートをメインに建築を始めたらしい.

地味な展示.

 

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無茶苦茶な日本

博物館でこの情報の質はいかがなものか.

 

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怖え

あまりの衝撃にブレてしまった.

ブレブレの博物館

 

彼らによれば,パナマ運河の通過貨物量における世界2位の国は日本らしい.

さらに2年連続.

 

本当か疑わしかったのでググってみた.

すると確かにそのようだった.

www.jetro.go.jp

 

 

個人的にはかなり満足ができた.

パナマシティ,すごくいい.

ハバナ 滞在 弐

今回はハバナの意外な魅力について書いていこうと思う。

まず、ハバナの物価が安いことは以前にも言及したが、

中でも特に「安い」と感じたものについて今回は書いていく。

 

まずはじめに、郵送である。

『そんなものが安くても意味がない』と思う人は多いと思う。

けれど、ハバナには実はメキシコのカンクンから1時間30分ほどで

訪れることが可能なのだ。

つまり、メキシコで買ったお土産やハバナで買ったお土産を郵送することで、

帰りの飛行機までの道のりを快適にすることが可能なのだ。

(帰りの飛行機までの道のりを快適にすることには大きな意味がある)

 

気になる郵送の値段、なんと1キロ当たり1CUC

つまり、10キロ送っても日本円で1,000円ちょい。

これは驚きの安さで、多分世界で一番安いと思う

 

郵送にはダンボールとガムテープが必要なのだが、段ボールに関しては

キューバでも余裕で手に入る。

街中で適当に人が集まっている市場やレストランのような場所に行き、

「Tienes una caja?」と尋ねれば大抵無料でもらえる。ゴミだし。

 

ちなみに僕は

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でゲットした。

 

しかし、ガムテープがないと元も子もない。

日本から持ち込むかメキシコから持ち込む方が良いと思う。

おそらくキューバで手に入れるのはほぼ不可能。

 

材料を揃えて荷物を段ボールに詰めたら

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にバスで向かうのがおすすめ。

タクシーでも5ドルくらいなのだけれど、僕はケチ倹約家なのでバスで向かった。

驚きのバス代、2円

P12という番号のバスに乗って革命広場が近づいてきたら降りるのがおすすめ。

僕は降車駅を間違えて30分くらい歩いた。

 

あとは窓口(11番)に行って日本に送りたいと言えば大丈夫。

ただし、この時送り元の住所が必要になるのでしっかりとホテルの住所を聞いていくことがおすすめ。

 

あとは名前と住所を書いておしまい。本当に簡単だった。

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領収書

ちなみに、現地通貨であるCUPが必要になるのだが、窓口のすぐ横に銀行が併設されて

いるため、予め換金して持っていく必要はない。

 

次に、ちょこっと記述したが、バス代がめちゃくちゃ安いのもキューバの良さだった。

空港から旧市街までも2円。

安過ぎて申し訳なくなってしまうほどだ。

しかし、バスを利用する場合は基本的に現地通貨いがい受け付けてもらえない。

(受け付けてもらえても損をする可能性が高い)

そもそも、現地通貨CUPと旅行客向けのCUCでは大きな差があるのだ。

1CUC=約25CUPなので、現地通貨の価値は1ドルの25分の一の価値しかないのだ。

そのため、10CUCをCUPに変えてしまうと高確率で使い切ることができない。

(滞在日数によるが)

なので、荷物を送る場合以外は5CUC程度を帰るのがちょうどいいと思う。

 

ちなみに、有名なキューバの革命家"Che Guevara"の紙幣は30CUP札なのだが、

多くの銀行で品薄状態が続いているため、欲しいのであれば事前に銀行職員に

尋ねることをお勧めする。

 

ざっとハバナの物価の安さについて書いてきたが、残念なことにこういった情報を

100%駆使して安くハバナに滞在することは非常に難しい。

理由として、そもそもCUPを使えるお店を見つけることが難しい。

社会主義をよく表している面と言ってもいいのかもしれないが、

多くのローカルレストランや市場は非常に早い時間に閉店する。(概ね17:00)

そのため、夕食などは結局CUC支払いしかしていないところに行くしかない。

また、ローカルレストランでも空いているところがあるが、

雰囲気で入れないとわかる。

 

理由として、とにかくガラが悪い。

別に何もしてこないのだが、おそらくぼったくられる。(現地友人情報)

 

ぼったくりを回避する方法は事前に値段を聞いてから注文するくらいしかできない上に、そんなリスクを冒してまで安く抑える必要もないと思う。

世界一周中の日本人に多いのだが、旅行の趣旨がとにかく訪問都市数を増やすというふうになってしまっている。

別に安くいろんなところに行くのも良いと思うのだが、ことキューバにおいては

現地人用の通貨としてCUPが使われている。

キューバ人の平均月収は約2,000円と言われていて、これがキューバが一向に

豊かな国になれない理由でもあるのだ。

社会主義のため、政府職員であろうと有名な俳優であろうと何かを買いたければ

長蛇の列に並んで買うしかない。

さらに、その長蛇の列に並んだところで買えるかどうかは在庫次第なのだ。

(この状況が深刻なのがベネズエラ

 

つまり、日本人を含む観光客がローカル市場やレストランでやりたい放題やってしまうと、肝心のキューバ国民がモノを買えない状況も起こりかねないのだ。

 

お金をセーブすることも大切だが、我々はあくまでも旅行客であるということを念頭に置いてローカルレストランや市場でのショッピングを楽しんでほしい。

今回はキューバの中でも有名な観光地「ビニャーレス」について綴る。

 

ちなみに、日本人宿として有名な"El capitolio house"、通称「ホアキナのカサ」では

ビニャーレス行きのタクシーが予約できる。

5人までで120CUCなので、人数が集まれがかなりお得にビニャーレスを観光することができる。

(バスツアーだと一人67CUC程度)

ただし、ランチ代金が含まれていないので15CUCは余分に見ておいた方がいいと思う。

 

本題のビニャーレスだが、ハバナからは2時間で着くというのが定説らしいのだが、

2時間半は見ておいた方がいいと思う。

結構遠かった。

さらに、行きのタクシーでは音楽などは皆無だった。クソ暇。

正直言って音楽も何もないタクシーは地獄だ。

そして僕は宿で出会った日本人二人と合計3人で行ったのだが、

スペイン語を話せるのは僕一人。全行程の通訳をさせられ、しかもお互いよく知らないのでとにかく沈黙がキツかった。

(一日中通訳したのにその二人からは「ありがとう」の一言もなかったので二度と彼らのために通訳をすることはなかった。)

 

2時間半程度でビニャーレスに到着。

ビニャーレスは自然が有名な場所と聞いていたが、その評判に間違いはなかった。

社会主義国ならではというのだろうか、観光地化も進み切っておらず、

2020年現在でも多くの自然が残っていた。

最初に向かったのは"Mirador"と呼ばれるビニャーレスを一望できるという展望台。

 

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ビニャーレス渓谷

これは"Mirador"からの景色ではないんでけれども。

(なぜかGoproから画像が落とせないのでこれで勘弁)

ただ、"Mirador"からの景色は絶景だった。ぜひ一度は言ってみて欲しい。

しかし、展望台のトイレを使おうとしたら入り口にただ座っているだけのおばちゃんに

『1CUC払え』みたいなことを言われた。

適当に「今財布ないから後で持ってくる」って言えばなんとかなる。

僕はそうした。

 

次の目的地は"Cueva del Indio"。

ここは鍾乳洞洞窟で、ツアー代金以外に入場料として5CUCを支払った。

"Mirador"からは20分ほどだった。

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外から見た洞窟

こんな感じでボートで中に入って鍾乳洞を見るツアーだった。

これはめちゃくちゃ良かった。鍾乳洞だけじゃなく、そもそも洞窟の中が半端なかった。

ツアー自体は30分ほどなのだけれど、内容は実に濃かった気がする。

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洞窟の中から見た出口

写真じゃ伝わらない雄大な自然だった。

中も寒いわけではなくて、とにかく湿気がすごかった。

ちなみにツアーのおじさん曰く、鍾乳洞1センチができるまでに100年かかるらしい。


"Cueva del Indio"の次はランチを食べに行った。

このランチがとんでもなくストレスの溜まる食事だった。

 

タクシーの兄ちゃんにおすすめの店に連れて行ってもらい、4人で食事をとることに。

(僕、日本人二人、タクシー運転手)

コース形式のレストランで、10CUC一律の料理から自分の好きなメインプレートを

選ぶという感じだった。

僕は店のお勧めという「バーベキューチキン」を注文、その他各々気になったメニューを注文した。

 

一通り食べ終えるとタクシー運転手が『俺トイレ行ってくる 』と言って席を立ち、

15分ほど帰ってこなかった。

この時点で嫌な予感が少ししたので、3人で話し合って

「彼が帰ってくるまで会計はしない」ということに。

 

その後タクシー運転手が戻ってくると、第一声が『会計終わった?』だった。

嫌な予感が的中した。こいつは僕らに全ての代金を払わせるつもりだ。

別に僕にとっては一人3CUCほどなので別に良かったのだが、

一緒にツアーをしていた日本人の女の子は激怒。

『なんで私たちが奢らなくてはならないのかスペイン語で聞いて』と言われた。

 

考えてみて欲しい。

スペイン語話者は僕だけなので、

タクシーの中での運転手との会話のほぼ100%を僕が行うのだ。

つまり、ここでお金の話を彼としてしまえば、ここから先のタクシーの車内は

僕だけが彼と気まずい空気を味わうことになるのだ。

通訳だけでなく汚れ仕事をするのは流石に嫌だったので、テキトーに翻訳した感じで

「彼はチップとしてランチを奢って欲しいらしいよ」

とありもしないテキトーな作り話でなんとかやり切った。

 

聞きたいことがあるなら

自分で勉強をして自分で質問をしようね。

 

超ストレスフルなランチを終えた僕たちは次の目的地のタバコ農園に向かうことに。

しかし、ここでもまためんどくさいことに巻き込まれた。

タバコ農園への道中、なぜか警察に車を止められた。

慌てて書類を持ってタクシーから降りた運転手は、何やら警察と揉めている。

10分ほど揉めたのちに車に戻ってきた彼は、僕たちになんの説明もなくなぜか

最寄りの警察署へ。

 

その道中でも先ほど激怒していた女の子はぶつぶつ文句を言っていたが、

僕はガン無視していた。

(時間がもったいないだの返金してくれんのかだの)

 

そうして警察署の駐車場に放置されること20分。

彼はすごく不機嫌になって帰ってきた。

後から詳しく聞いたところ、彼は

ハバナ市内でのタクシー免許は持っているが市外の免許は持っていなかった」

らしい。

 

とんでもない事実をハバナから2時間半離れたところで初めて知ったわけだが、

『タクシーのステッカーを外せば大丈夫』

みたいなわけのわからないトンデモ理論でタクシーの運転を続けてくれた。

(当たり前だけど)

 

そうしててんやわんや会った後に、30分ほどでタバコ農園に到着。

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タバコ農園

この葉っぱ全てがタバコだというから驚きだった。

苗一本につき葉巻が5~6本作れるのだそう。

ここが一番興味深い場所だった。キューバの葉巻産業は世界でも有名。

中でも"COHIBA"はFidel Castroキューバの主要産業として立ち上げたブランドだから、味も間違いない。

ここで聞いた驚いたことが2点あった。

 

まず一つ目が葉巻の中身の葉っぱはほとんど変わらないということ。

この農園で作られるタバコの葉は主に"COHIBA"になるそうだが、

そのほかにも"Montecristo"というブランドにもなるんだとか。

要はサイズによって値段が変わっている場合がほとんどらしい。

 

二つ目はこれらの葉の90%が国に売られ、残り10%は個人で消費するということ。

こんなバカでかい農場の10%を個人で消費するってことは、

おそらく農場のおっちゃんの肺はドス黒いんだろう。宇宙より黒い。

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乾燥中のタバコの葉

ちなみに、農場のおっちゃんが葉巻を巻く工程を実演して見せてくれる。

原理はジョイント手巻きタバコと一緒だった。

 

タバコ農園を一通り見た僕たちは次に"Prehistoria"という壁画を見に行った。

ただこの壁画、Googleの画像で見るよりもずっとしょぼい。

というか、自然を見にきたのに人間が作ったものを見てどうするんだっていうね。

しかも歴史もそんなになくて、結構最近作られたものらしい。

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Prehistoriaの壁画

こんな感じ。う〜ん...で終わった。滞在も5分。

これでツアーの全行程が終わった。最後にこれじゃない方がいいと思う。

なんなら一番最初に行くか、行かないで他の場所に足を伸ばした方がいい。

 

ここから帰りも2時間半かけてハバナへ。

長い旅だった。

トリニダーとかバラデロとかと並ぶくらい有名な場所だけれど、

個人的にはここが一番いいと思った。

今時あまり見ないタイプの生活を送っている場所でもあると思うので、

時間がある人にはおすすめのできる場所だと思う。

ハバナ 滞在

5泊6日でハバナに行ってきた。

ハバナといえばキューバの首都な訳だけれど、首都とは思えないくらい物資は足りていないようだった。

 

キューバ社会主義を世界で唯一成功させた国として有名なようだけれど、

現在のキューバは「富の平等」から「機会の平等」に移りつつあるって友達の

キューバ人が教えてくれた。

 

ジョエルという名の彼はスペイン二世で英語も堪能だった。

キューバの中にも貧富の差はあるようで、例えば彼のようなスペイン人出身の

国民はアフリカ系に比べて恵まれた方が多いということも教えてくれた。

 

キューバ社会主義が成功した理由には人種の多さも大きく関係しているらしく、

元々キューバには原住民(インディオ)が住んでいたらしいのだが、

スペイン人による侵略の際に大量に虐殺されたり持ち込まれた疫病によって

彼らの100%が亡くなってしまったらしい。

歯に衣を着せずにいうならば「絶滅」してしまった。

 

そんなわけでキューバにはアフリカから大量の奴隷が輸入されたらしい。

中南米の悲しい歴史である。

スペイン人は侵略を行った場所で自ら開拓などは行わず、原住民たちを使役して

多くの街を建設した。

そんな時にインディオが絶滅してしまったからアフリカから輸入したんだろう。

 

スペイン系とアフリカ系が共生していたらしく、黒人に対する差別があったらしい。

それらに対する鬱憤が溜まっていたアフリカ系キューバ人は、

「平等」を訴える社会主義をもちろん指示した。

革命の際には多くのアフリカ系キューバ人が武器を持ったそうだ。

 

導入はこのくらいにして、キューバの良さについて語っていきたい。

キューバの良さはなんといっても

 

物価が安い

ことだと思う。

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1ドル以下でお腹いっぱいになる

キューバは基本的に物資が足りていないためご飯は質素。

の割には結構いける。

 

2年前にもキューバにはきたことがあったけれど、その時は1ミリもスペイン語

話せなかったためにかなりお金がかかった。

キューバスペイン語が話せると旅行費が半額以下になると思う。

 

ご飯以外にも、日本人には有名な「JoaquinaのCasa」なんかは

朝飯付き・洗濯無料で一泊10ドルと中南米の中でもかなりの安さを誇ってると思う。

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そもそも社会主義の時点で経済はあまり強くないのだろう。

公園でバスケをしていたクソガキに話しかけられて

『一緒にバスケしようよ!』と言われ嫌々ながらに参加したのだが、

 

その際に『スマホもっといてあげるよ』と言われたので、僕は何も考えずに渡してしまったのだが、その際にスマホケースの裏に入れていた5ドルをパクられた。

気づいたのは空港に向かうバスの中だったので泣き寝入り。

 

なんならバスケの後に『飯代くれ』とまで言われたので、

その時にしっかりとチェックしておくべきだった。

キューバは子供相手でも油断できないなと思った。

 

本来純粋無垢である10~15歳の子供が観光客の財布からお金を取らないと

満足な生活を送れないのは本当に悲しい。

 

キューバにはこうした乞食(?)みたいな輩がたくさんいる。

「タバコどこに売ってる?」と聞いただけでチップを要求してくる外道とか、

子供を出しにして金をせびるクズもごまんといる。

 

そういう輩にお金を渡したところでなんの解決にもならない。

貧しい人々はお金の使い方を知らないのだから、10ドルあげようと20ドルあげようと

行き先は大抵酒やタバコだ。

 

キューバの喫煙率は非常に高いと思う。

世界でも有名な葉巻大国だから喫煙者が多いのは理解できるのだが、

友達でもなんでもないやつにも街でタバコを吸っていると

『一本くれよ』みたいな感じでせびってくる輩がざらにいる。

 

ちなみにタバコはキューバでは一箱30円程度から売っているのだが、

値段によってクオリティが変わる。

同じ銘柄であっても30円のものと80円のものがあり、もちろん高い方が

喉にも体にも優しい(ってチャリのおじちゃんが言ってた)

 

話を戻すと、そのような感じで彼らのイメージでは

観光客=金持ちとなる。つまり、街を歩いている観光客は全員がカモなわけだ。

毅然とした態度で「嫌なものは嫌」と言える人じゃないと

湯水のようにお金を使うことになってしまうから注意が必要だと思う。

 

とはいえ、3歳ぐらいの痩せこけた子供を抱いた女性に

『1ドルでいいからくれ』と言われると流石に揺らいでしまう。

ただ、もらえることに味をしめた母親はこういうことを繰り返してまともに働こうとしなくなってしまう(って友達に言われた)から、基本的にあげるべきではない。

 

かなりダークな面が多くなってしまったが、それでもキューバにはいいところがたくさんある。

前述したような物価の安さに加え、人の暖かさもかなり感じる。

矛盾しているようだけれど、基本的にノリがラテンなのだ。

「みんな友達」という考え方が根底にあるのだろう。

道を聞いてもみんなが親身になって教えてくれるし、バスに乗るタイミングで降りたいところを伝えると運転手がわざわざ大声で伝えてくれる。

 

僕は空港でリュックをロストしたのだが、その際にもホステルのオーナーが空港に電話して確認してくれたり、どういったプロセスを経ると出てくるのかなどを詳しく教えてくれた。

 いろいろ足りていない国なのに人を助けることを美徳とするキューバ人は本当に素晴らしいと思う。

多くの人が一度は訪れるべき国だとも思うし、自信を持ってお勧めできる。

観光地化が進むキューバ、昔ながらのキューバはほぼ失われているのかもしれないけれど、絶対に一度は行くべきだ。 

カンクン滞在

日本人の間でもメキシコの観光地といえばカンクンメキシコシティ

がまず最初に浮かぶと思う。

 

特にカンクンは立派な(?)観光地であり、行きたいと思っている人も多いと思う。

正直言って大したことないが、

リゾート地である分、ほかの州と比べると少し変わったところがたくさんある。

なんと言っても

Uberがない

これがカンクンを格段に不便にしている。

 

タクシー運転手で英語が喋れるという人はまずいない。

さらに流しのタクシーはぼったくってくる可能性も高い。

(ひどいと3倍の値段を取られる)

さらに、そもそもの物価も高い

 

タコス一枚で約120円するタコス屋を見て以来その印象はどんどん強くなってる。

水も一本約120円することもある。

ビールのほうが安い。

 

M学院大学のクソ見てえな飲みサーのノリである。

事実、どいつもこいつもビーチではビールを飲んでいた。

 

ただ、それ以外は基本的に他の州と一緒だと思う。

滞在方法を工夫したり食事を節約するのが簡単。

 

カンクンには実は2つの種類のホテル街がある。

(片方はホステル街)

一方は非常に有名な"The Cancun"な場所。

「cancun imagen gratis」の画像検索結果

正にこう言った場所。

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ここの物価は本当異常に高い。

水が1リットル約240円

で売られているのを目にしたときは鳥肌が立ってしまった。

 

さらに見所もほぼ何もない。

ただたくさんホテルが並んでいてビーチが目の前にあるだけの場所。

食事ももちろん高価。

 

タコス4枚で約600円

これで買う奴がいるから本当に金持ちってすげえなと。

(普通1枚あたり高くても約90円)

 

異常な物価に意識を失いかけたけれど、もう一方のホステル街はもっと良心的。

(というか普通の価格設定)

高級ホテルエリアからバスで20分ほどの場所にあるダウンタウンには、

一泊1,000円以下で泊まれる宿がたくさんある上に、

あたりにはカンクンに在住している人が使うためのスーパーやコンビニもたくさんある。

そういう場所ってチェーン店が多い(ウォルマートとかソリアーナとか)から、

値段も全国的に差は無いようだった。

 

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メキシコの主要都市を繋ぐバスを運行する"ADO"のバス停から近い場所に

多くのホステルが存在しているのだが、

とにかく立地が良すぎる。

 

僕が今止まっているのは

「ロサスシエテ」という日本人宿。

Googleで「カンクン  日本人宿」って調べると一発でヒットするほどの有名ホステル。

一泊約1,080円で、朝食までついている。

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レビューを見てると「雰囲気が人によっては辛い」みたいなのがあったけれど、

そもそもメキシコで日本人にあった雰囲気のホステルを見つけられることって、

「砂漠でコンタクトを探すようなもの」なんじゃ無いか?とも思う。

 

そのくらいこのホステルはしっかりしている。

そして猫が可愛い。

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ニャンコたち

生まれて1ヶ月半らしい。

猫さえいればたいていのホステルは素晴らしい場所になるのだと思った。

 

また、ホステルから歩いて3分ほどのところには昼から営業しているタコス屋が

たくさんある。

価格設定はホテルエリアと大きく異なり、見た中で一番安かったのは

1枚あたり約70円のタコスだ。

 

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三つで300円ほど。辛め。うまい。

店員のおっちゃんもきさくで色々教えてくれた。

結構ボリュームがある上にトッピングも豊富だった。

 

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毎晩食べても飽きないくらい美味しかった。

(現状二日連続)

 

こう言った場所に泊まれば、1日の出費を2,000円までに抑えることも

そんなに難しくは無いのかなと思った。

 

敷居の高いホテルエリアよりはホステルエリアに滞在して

いろんなところに行ってみるほうがベターなのかもしれない。

イスラムヘレス自転車旅行

ついこの間半年以上滞在したメリダを出発してカンクンにきた。

今回本当に思ったのはカンクンはマジで何もない。

 

日本と同じ環境で常夏のビーチを楽しみたいのならばカンクン旅行もいいのかも

しれないけれど、

 

正直カンクンのビーチは「水が綺麗な江ノ島

なため、人も多いし治安も悪い。さらにとにかく物価が高い。

 

タコス一枚の値段なんてメリダの2倍近くする。

味は超絶普通。

全てが観光地価格なため、多分メキシコのスーパーとかを利用しないと

あり得ないくらい出費がかさんでしまうと思う。

 

そんなカンクン、取り柄が一つもないわけではない。

 

カンクンから船で15分ほどの場所に位置するイスラムヘレス

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ここは本当に良かった。

 

行き方は至って簡単で、バスならばR-6、タクシーならば運転手の

おっちゃんに

イスラムヘレスに行きたい」

と伝えれば、出発する場所にもよるけれど大体ダウンタウンから

300円ほどでフェリー乗り場まで送ってくれる。

 

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フェリー乗り場

もっと小さめのボートみたいなので連れて行かれると思ってたので

ラッキーだった。

乗り心地も意外とまとも。

 

往復で約1,800円ほどだったのだけれど、チケットは一枚しか渡されず

帰りもそのチケットを見せてフェリーに乗るため、

チケットをもしなくした場合はもう一度お金を払わなくてはいけないという...

 

乗車時間は20分ほどでイスラムヘレスに到着する。

ついた瞬間にまず水が違った。

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イスラムヘレスの海(フェリー乗り場近く)

ついた瞬間に圧巻の海。

これはフェリー乗り場から歩いて5分ほどの反対岸の海だったので少し

岩場が多かった。

でも見てる分にはすごく綺麗で良かった。

 

イスラムヘレスはとにかく小さい島で、半日で一周することも不可能ではないという

話は昔から聞いていた。

そこで今回は自転車をレンタルして島を周遊してみた。

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夕方17時までで1台約900円。安い。

同じ名前のお店が2つあって、片方は自転車のメンテナンスをメインに

行う場所のようだった。

ちなみに横の店はボブマーリーが好きそうな変なお店だった

 

自転車を借りていざ出発。目指すは島の南の果て、"Punta Sur"。

移動は全てGoProで動画で収めた。

かなりいい。

 

海沿いに舗装された道があるため、自転車でも全然苦じゃない。

普通のメキシコの街だと舗装されてても段差があり得ないくらいあったり、

車を運転している人が思いやりがなかったりで、自転車を漕ぐのは命がけ。

 

その点イスラムヘレスは落ち着いてゆったり走っていても、走っている車は

ゴルフカートと警察と原付くらいなので、

相当な運転をしない限りは死なないはず

 

自転車を走らせて1時間ほどで南端の"Punta Sur"に到着。

寄り道したり途中でタバコ吸ったりしたのに1時間って...

 

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"Punta Sur"の景色

写真にも写っているように下に降りて海を間近で見れる。

(とにかく綺麗)

 

警察もおらず、とりあえずここで一緒に旅をしていた友人と一杯やった。

最高だった。

 

その後はまた自転車を走らせてビーチを探すことに。

イスラムヘレスには半島があり、そちら側の方が波が落ち着いていて

肌を焼いたりビーチで一杯やったりするならそっちに行くべきだと思った。

 

自転車を走らせること20分ほどでビーチエリアに到着。

がっかりしたのがほとんどがホテルのプライベートビーチで、入れないことは

ないんだけど、そもそもホテルを横切れないのでビーチにたどり着けない。

 

5分ほど走らせて "Playa de tiburon"なるビーチエリアに到着。

入場料も駐車場代もなく、ただ簡単に横切れるようにしてくれているようだった。

 

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駐車場のおじちゃんに気持ちばかりのチップを渡して入場。

ビーチに入ったらすぐに最高のビーチが目に入った。

 

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ビーチ、マジで静かで良かった。

"Playa de tiburon"から入ってホテル街に向かって歩くと未開の秘境がたくさんあるようだった。

 

大音量で音楽を流してるクルーザーが目の前を通ったりしたけど、

それも1時間に2~3隻ほどなのでそれほど気にならなかった。

(流れてた曲はSkrillexだった、今時聞いてるやついるんだ

 

結局ここで飲みながら食べながらタバコ吸いながらで2時間ほど滞在した。

時間を忘れるくらい静かでいい場所だった。

 

その後は自転車のレンタルの時間が17:00までだったので17:30頃に

返却時間に遅れないようにビーチを出発した。

 

帰りは行きよりものんびり走って結局自転車屋に着いたのは18:30頃だった。

店員さんに

「遅れてごめんね、この島が最高すぎて時間を忘れてしまったよ。」

というと、延滞料を二人で300円にしてくれた。

(本当は1,000円くらい)

 

いいやつだった。

英語も喋れるようだったけれど、多分スペイン語で会話をした方が足元を見られて

ぼったくられることも少ないと思う。

 

帰りのフェリーも結構遅い時間まであるようで、

自転車を返してすぐにカンクンまで戻ってくることができた。

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フェリー乗り場からの景色。

カンクンに滞在する目的でカンクンに行くのは正直お金がもったいないのかも。

日本と同じ環境を揃えてビーチを楽しみたいのならば話は別だけれど、

高級ホテルに泊まるお金があるならば、少しセーブしてこういうところで

自由気ままに遊んでみるのもいいなと思った。

(シンプルに高級ホテルに泊まる金がない)

El Cuyo旅行

メキシコに行ったことがある日本人は多分たくさんいるのだけれど、

ユカタン州を訪れる日本人はほとんどいないはずだ。

 

その中でも最近行った"El Cuyo"は周辺の空港からも遠く、

さらに目と鼻の先にメキシコ随一の観光地である"Cancun"があるため、

観光客はみんなそちらに行くためとにかく人が少ない。

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まさにこの世の楽園のような場所だった。

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ビーチ

一見何の変哲もないビーチなのだけれど、

本当になんの変哲もないビーチなのだ。

 

ただ、先ほども書いたようにとにかく人がいない。

現地に住む人々も昼間は仕事がある上に、そもそも人がいない。

 

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道にも誰もいねえ

昼間の3時でこの感じなので本当に人口は少ないんだろう。

そしてとにかく暑かった。

 

12月だというのに昼間の気温は軽く35度には届いていた。

かなり暑かった。

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蛇もこのザマである。

「人もいないし観光客もいないならどうやって生きているんだ!」

とLuisに質問すると、主要産業は「漁業と観光業」だった。

 

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確かに、ダウンタウンの近くには寂れた港があった。

顔がアジア人だからかはわからないが、街の人は全体的に暖かかった印象。

 

朝ごはんを食べたカフェの店長らしき男性も、

「日本からきた」と伝えると近くのおすすめのレストランやビーチを教えてくれた。

(尺の関係でそれらのスポットは訪れることができなかった。)

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朝ごはん

 

結局店長と話たりご飯を食べたりで

このレストランには1時間以上も滞在してしまった。

ハンモックも設置してあったりとにかく居心地が良かった。

 

昼間は一日中ビーチで肌を焼いたり友達と喋ったりして過ごしたため、

一枚も撮ることができなかった。

これは計算外だった。

 

夕方に近づくにつれて空がどんどんきれいになっていった。

正直、あれほど壮大な夕暮れ〜夜空を見たのが人生で初めてだった。

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ポカホンタスに似てる女が憧れてる景色



 日も暮れてきたので一度家に帰り、

その後は適当に夕食を済ませて夜のビーチに向かった。

 

"El Cuyo"は、メキシコの中で空がきれいな場所10選に選ばれたことがあるとかないとかで、とにかく星の数がとんでもなかった。

 

満天の星空。

 

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星空とManu

 

iPhoneで撮影を試みるも、1ミリも星が映ることはなかった。

 

このあと3時間くらいずっと星空を見続けて、家に帰って死んだように眠った。

 

気になる"El Cuyo"へのアクセス、

まずはじめにMerida発、Tizimin行きのバスでTiziminまで移動。

バス代は500円程度。

その後、"Tizimin"発、"Colonia Yucatan"行きのバスで"Colonia Yucatan"まで移動。

バス代は300円程度。

その後、"Colonia Yucatan"からタクシーで"El Cuyo"まで移動。

タクシー代は一台3,000円程度。

 

全体で移動に4,000円程度かかるけれど、

一人で行かずにグループで行くことができれば交通費もかなり抑えられる。

 

ホテルはビーチサイドに多くのCasaと呼ばれるレントハウスが建っていて、

Airbnb等から予約ができると聞いた。(それ以外は直接電話か予約サイト)

一泊一軒6,000円程度だったので、筆者らは4人で一人当たり1,500円。

ドンキホーテもびっくりである。

 

また、"Cancun"からの行き方もあるそうだが、

筆者は"Quintana Roo州"が死ぬほど嫌いなのでそちらからの行き方は割愛する。

 

VIVA YUCATAN!